情報のためのデザイン

個人でウェブシステムを作っていると、途中で嫌になることがある。デザインセンスがあまりに乏しいためだ。
本屋で参考になりそうなサンプル集を探してみるが、画像ばばーんなサンプルばかりでうんざりする。トップページしか眼中にないのか。(ビジュアル的な)デザイナーにとっては、情報はデザインにおける部品のひとつでしかないのだろうか。情報が伝わってこその Web ではないのだろうか。
そんな折、意外なところからいいサイトに出会った。 THE ITOYAMA ORGANIZATION -- 糸山英太郎さんという方のサイトだ。 ライブドア堀江氏への苦言 を読みに行ったのだが、ぱっと見た瞬間、綺麗だ ... と思った。
情報がきちんと整理されている。 blog 的なものを取り入れることにより、 blog しかないサイトは多くあるが、それもない。きちんとそれぞれのコンテンツがある。 ITOYAMA DAYS という世情コラム、 PRIVATE COLUMN という私見 / 私事コラムなど、一緒くたにされがちなそれぞれのコンテンツがはっきりと分類されており、読むのにストレスがない。
ありがちな偉い人サイトで、こんな洗練されたサイトを見たことがない*1。もちろんご本人のコラムも素晴らしい。そして(ビジュアル面だけではない、構造も含めた)サイトデザインが、それを最大限に生かしている。
こんなサイトを作りたい、と思った。
手書きあるいはウェブサイト構築ツール( Dreamweaver ではないっぽい)を用いて作られているようだ。 CMS ではこうはいかないのだろうか。デザインは人に頼んだほうが良いと思っていたが、システムを作るために、デザインをきちんと勉強したくなった。
ていうか誰だこれ作ったの。気になる。この際テーブルレイアウトなのは気にしない方向で。
余談だが、出身専門学校 IAMAS の デザインコースは、 DIT - Designing for Information Technology という名がついている。リンクをどう張るかもデザインだ、と初期の合同授業で言われ感動した。もっと関わっておけばよかった。

*1:恐らくは、初めのインパクトによるフィルターがかかって見えており、探せばよろしくないところも見つかるのだろうけれど。