ブクマ or トラバ論争における「 Web 」というコンテンツ

ブックマークかトラックバックか? - Ogawa::Memoranda


Permalinkの所有者は、閲覧者の都合などということには関心がなく、ブックマークにしろ、トラックバックにしろ、コメントにしろ、リファラにしろ、閲覧者の反応の検出量を最大化でき、検出の遅延時間や手間を最小化できるメッセージング方式であれば(おそらくそれが共通の要求であろう)なんでもよいのである。

言及者は閲覧者の反応の検出量を最大化には関心がないだろう。反応の検出量を最大化することが目的なのであれば、言及者の都合の良いものを提供することが最も近しい解が得られるのではないだろうか。


それは、元のPermalinkに対して本来送信されるべきトラックバックが「ブックマーク」というIndirect Permalinkに横取りされてしまうということに他ならない。

とあるが、場合によっては Direct Permlink に限定することで言及数が減少することの方が不利益だろう。*1

はてな文化におけるトラックバックは、言及者側には「俺こんなページに言及してるんだぜ」アピールを、また被言及者に対して言及があったことを通知するものになってしまっている気がする。

一閲覧者のかなり傲慢な考えで言えば、そういったやり取りのために無駄なリンクが発生するのは邪魔なだけである。そのため、


ついでに普通にブックマークしただけでもトラックバックを送り付けるという仕様にしてしまうということも検討に値する。

という意見には賛成しかねる。それぞれの利点を全て殺した、思考停止的結論ではないだろうか。

元記事に対して、興味を持ったのか、意見を述べたいのか、その記事を読み新たな考えが生まれ、それが元記事を読んだ人にも有益であると思うのか。その使い分けはそれほど混乱するようなものなのだろうか。

被言及者、言及者、閲覧者が、それぞれの利益のために「 Web 」という巨大なコンテンツを作ることを意識すれば、自然と答えは見えてくるように思う。*2

*1:というかそこまで閲覧者 / 言及者の反応が気になる被言及者はソーシャルブックマークもまめにチェックしてそうだし

*2:なんかとんでもなくえらそうな物言いになってしまって申し訳ない限りですが、そういう意識の元作られるリンクってすげー面白そう、くらいな感じで ...