グリー入社。

念願のグリー株式会社入社を果たす。
ここをあまり放置しておくのもなんなので、グリーでのちょっとした小ネタを記録しておこうかと。
今後の展開だとかは書けないため、本当にちょっとしたこと。ニーズがなさそうだけれど、あまりアウトプットのない会社なので、こんなことでも知りたい人にとっては情報になるのでは、という程度に。

あるリリース時の風景

「早く使いたいよーまだー?」
「これ面白い! これだったのか!」
「もー。リリースすると皆子供になっちゃうんだよなー。」

ウケた。
入社して間もない頃のことなので、細かい台詞はうろ覚え。
誰よりも上層部が喜ぶので、それを見たいがためにがんばってしまう今日この頃。

アウトプットできない派

フリーソフトウェア・プロジェクトへの参加とアウトプット主義 : NDO::Weblog
おっそい反応ですが…。
アウトプットしない人の公開しない理由は、自信がないというよりも、リンク先にもある 作品をよく見せるためのお手軽なテクニック集 作品を公開しない理由 にあるものの方がしっくりくる。とくに 作品を他人に見せても恥ずかしくない品質にするのが面倒 とか 完璧主義 あたり。


最初の一歩の敷居は全然高くなくて、踏み出してみたらあれよあれよ...という程度のものだったりするんですよね。

高林さんは Namazu を作ったばかりの当初はコードもしょぼくて人に見せるのが恥ずかしいような代物だったが、勢いで公開したらあれよあれよといううちに...ということをよく話しています。
もちろんアウトプットすることによる利益は大きい。しかし、反応が散々で、それに懲りて外に出さなくなってしまう場合、そこでへこたれてやめてしまう場合というのも十分有り得るとも思う*1。それがまだ十分に成長していないだけであって、その可能性を閉じてしまう結果になってしまったら、それはとてつもなく勿体無い。

自信がないひとでもとりあえずやってみるといいし、すると周囲を取り巻く環境も色々変わるかもしれませんね、ということです。
とあるが、「何が何でも外に出してみろ」というのは問題があると思う。基本的に外の人は自分の利益のためにコメントをするわけで、その人の成長過程や今後について考慮はしない。
例えば、初めて Web アプリケーションを作ってみて、公開したとする。当然まだ、セキュリティの考慮は甘いだろう。しかし今指摘されるべきはそこではない。もちろん公開する以上は考慮しなければならない。現時点で許されるレベルと、公開が許されるレベルは異なるもの。差があるのではなく、別の評価基準だ。
状況が許すのであれば、ある程度の期間は、成長度合いを考慮されたコメントのみをくれる人や身近な人に見せてみる、いわば擁護される必要があるのではないだろうか。

余談、自分のこと。

とかいって外に出るタイミングを失っている人間が言うとただの逃げなのだが。
とにかく今まで全く外に出そうとしなかったが、
5年後のことなんて、わからないし。 : NDO::Weblog


その中でも唯一それまでと違っていたのは、アウトプットすることにこだわり続けたことだったかなと思います。自分の思ったことはblogでもいい、メディアでもいい、どこでもいいからとにかく外で喋ってみる。面白いとおもったらとにかく手を動かして作ってみる。作ったものはしょぼくてもいいから公開してみる。
細かく細かくアウトプットを続けていれば、知らず知らずのうちに周囲の状況は変わるものですね。
あたりに感化されて、少しずつ自分の考えを外に出そうと思ってきた。 Web で発言するということ自体に全く慣れていなかったため、最初は mixi で内輪の反応を得るということに慣れ、はてなダイアリーでリンクされるということに慣れ、と徐々に訓練してきた。今はリンクされるだけでおろおろしまう。
そんな状況のため、作品を外に出すという段になかなか踏み切れないでいる。こんなん誰でも作れるし、とか言い訳を求めて。
see also: いやなブログ: 作れる、作る、作った
発言することには慣れていなくても、いいかげん自分の作品に自信を持つことに「慣れていない」は通用しない今日この頃。ただいま助走中。というか作品とか言っちゃうあたり学生気分丸出し。

*1:ていうかそういう人が友人にいる。帰って来い…

それがあると何が便利なのか

NTTドコモ、FOMAにアドビのPDF文書閲覧ソフト「Adobe Reader LE」を採用 / デジタルARENA
via: NTTドコモ、FOMAにAcrobatを乗せます - ◆めっつぉ:スクウェア&デジタルニュース
絶句した。


これにより、FOMA端末でのPDFファイルの閲覧が可能になる。
可能になったらどうなるのか、それによって何が便利になるのか。どこにも一言も記されていない。少なくとも私には何の利点も見出せなかった。 What はどこへ行ったのだろう。
目的のない無意味な多機能化を、いつまで続けるのだろうか。*1
参照元のサイトでは、同日に 電子辞書の記事 もあった。

なんかMP3とかよくわからんことになっています!解像度が高くてフォントが綺麗なモデル出して欲しいなぁ。
本当にそう思う。
せめてすべてが多機能化の方向へ進まずに、本来あるべき機能の向上を目指す方向もあっても良いのにとは思うが ... 。
携帯電話の、電話としての性能や使い勝手の向上に唯一尽力している Tu-Ka の契約者数が純減 しているのが、実に悲しい。売り文句にはならないのだなー。

*1:多機能化を嘆いているわけではないです。恩恵受けてますし。

これがあるとかなり便利ですよ

PDF の話でうだうだ言い出したのは、「 What がない状態」というのが虚しくて悲しかったのだ。*1
その直後にこういう記事読んじゃうと熱い。ここの超楽しんでる感がもう大好き。
antipop2.0 - Firefox の拡張 greasemonkey あるいは Hatena Rolling ではてな閲覧を快適に


はてな閲覧を少し便利にするかもしれないユーザ JS を作ってみました。名付けて Hatena Rolling! かっこいい!

ページの隅っこに各サービス間を移動するリンクを書き出しましょうというものです。
便利そう! ただでさえご機嫌斜めなうちの子に新たに Extension 入れるのは怖かったが、入れざるを得なかった。面白い! 編集するときに気になったため、 *.hatena.ne.jp/*/ に適応するよう変更した。
もしかしてこれ、 d.hatena.ne.jp/*/rss を開いたときに RSS Rolling みたいなの みたいにキーボードでざくざく読めるようにできたりするかなわー大変そう。でもちょっとやってみよう。

*1:自分自身 What のないエンジニア(と名乗るのもおこがましいが)なため、余計に。 JavaScript が熱いとか言われてもインクリメンタルサーチとか皆本当に便利になると思ってんのか畜生くらいにしか思えなかった。

会社がアルファギーク化すべきではないのでは

打ち合わせ中に、これって Ajax でやったら効果的なんじゃないかと思い、提案してみた。上司は知らなかったため、いくつか見せたところ、面白いからとりあえず普通に作って、納期に余裕があれば取り入れようとまとまった。
提案しておいて言うのもなんだけれど、そんな(上司にとって)未知の技術を、お客様にお渡しするものに取り込んでみようという結論を出されたことに少し抵抗を覚えた。
お客様は、革新的であることよりも、完全で確実な、安心できるものを求めている。そこに目新しいから、面白いからという理由で、まだ確立されていない技術を取り込むことは、ただのマスターベーションだ。
神経質になってフットワークが重くなるのはもちろんよろしくはないが、いくら身軽なベンチャーだからといって、いやベンチャーであるからこそ、安心していただくために、確かなものを提供するべきではないのか。
新しい技術が出てきたときに、アルファギーク達が弄繰り回して面白いものにしていくことで、 Web が良いものになっていっているのは確かだ。しかしそれは個人として、趣味として行うことであり、お金を払っているお客様を、人柱にするべきではない。
最近のはてなは、新しいものをどんどんと取り入れている。まるで会社自体がアルファギークのようだ。しかしそれは正しいことなのだろうか。はてなほどの知名度、注目度、ひいては影響力(技術屋界隈だけではなく、一般にも)を持った会社が、まだ浸透していないテクノロジや概念を自社風に扱うことで、それらの可能性を殺してしまう危険性も指摘されている。
アルファギークの動向追っかけ好きとしては、はてなの動向は見ていて面白い。しかしそれは会社として行うべきこと / 行っていいことなのだろうか。



アルファギーク化するはてな」ってタイトルにしようと思ったら、 blog 化するはてなダイアリー と似すぎていることに気づいて止めた。こんなことばかり書いているが、別にはてな叩きがしたいわけではない。好きだから言いたいこととかも出てくるだけで。

先人の目

相変わらずソーシャルブックマークはほとんど閲覧用に使っている。しかも tags 単位ではなく、人単位で。いまいち面白味をきちんと味わっていない感があるが、しかしこの見方も面白いのだ。 Geek の心を一気にわしづかみにしただけあって、気になる人は大抵どこかのサービスに居る。
まずは、そのブックマークする頻度に驚く。
そして内容を追い、有益な情報を得ることができる。
気になる人が、今どんな頻度で、どんな情報を追っているかが見れる。さながら、その人の目を手に入れたかのようで、実に面白い。


さておき、ようやく WEB+DB PRESS vol.25 を手に入れ、(うちの近所は本屋が少ない…)「 CPAN しゃべり場」と題された座談会を読んだ。濃ゆっ…。当人も言われるように、一部タメ口 で語られているため、何だか居酒屋とかでもこんな話をしていそう。 Geek な人たちはこんな感じなんかなぁ、とか思ったりしてみた。